我慢できない強い眠気は、病気の合図?知られざる正体に迫る!

眠気の障害
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「日中に強い眠気に襲われたことはありますか?」
季節によって眠気の強さが変わりませんか?」
怖い夢ばかり見ていませんか?」
どんな状況でも我慢できず、寝落ちしてしまいませんか?」
生活のリズムが崩れがちで常に眠くなりませんか?」

これを聞いて、心当たりがある人はもしかすると過眠症かもしれません。主に過眠症とは眠気が疑われる病気のことを言います。ここでは実際に使われている睡眠障害のガイドラインに基づいて、<日中の過剰な眠気を診断するフローチャート>にて、あなたの強い眠気の正体を解き明かしていきましょう。



1、うつ病、季節性感情障害

うつ病

うつ病は頭は重く感じられ何事にもマイナス思考になり、行動に起こすことが極めて難しくなる症状です。つまり気分がずっと落ち込んでしまう状態が続いてしまっていることです(ここで言ううつ病は主に気分によりうつの激しさが変わる双極性障害または躁うつ病ではありません)。

原因は精神的または肉体的なストレスが長期的に続くことが主な原因で、生涯での発症率は男性の場合は5~12パーセント、女性の場合10~25パーセントになるといわれています。うつ病になると必ず睡眠障害になるのも特徴の一つだといえます。うつ病の場合はなかなか自覚しにくいのが難点です。睡眠障害でも特に顕著にあらわれるのが早朝覚醒だといわれています。

朝早くに目覚めてしまい、うつ状態になってしまうということです。夜間の入眠は比較的早くできるのですが、明け方の3時くらいに目が覚めてしまい、再度眠れずに朝まで悶々としてしまうのです。また起きる気力もなくなってしまうのです

季節性感情障害

 季節性感情障害は別名、季節性うつ病と呼ばれ、特に冬になるとうつ症状がでてしまうのが特徴です。これは比較的太陽が出ている時間が短い時期にうつの症状が多く見られます。地域によってさまざまですが、夏と冬で日照時間が極端になっている地域ほど、この疾患にかかる割合が多いといえます。強い眠気とうつの状態が続くため、何も手がつかない状態になってしまいます。

2、睡眠不足症候群

睡眠不足症候群は、慢性的に睡眠不足の状態が続いて、長時間眠ると眠気を軽減できるものの倦怠感や頭が重い感じが抜けない症状がでます。現代の若者が発症するケースが多く、自覚症状がないことが特徴の一つです。通勤・通学時間が長く、それに加えて現代は昔と比べ娯楽が多く夜型になることから睡眠時間が削られるのが大きな要因です。

眠気は、週の前半より後半のほうが強い傾向があります。平日に比べて、休日の睡眠時間が異様に長く、長期休暇の際に十分に睡眠をとったときに日中の眠気があらわれない場合は、この睡眠不足症候群が疑われます。睡眠不足も習慣化してしまったら、病気の一歩手前の状態になってしまうのです。

3、睡眠時無呼吸症候群

 睡眠時無呼吸症候群とは睡眠時に呼吸が止まってしまう恐ろしい病気です。ニュースなどで、取り上げられることも多く知っている方も多いと思います。無呼吸になると脳や体は酸欠状態に陥り、全身に十分な酸素が送られません。そのため睡眠の質が下がり、昼間に強い眠気を引き起こしてしまいます

この疾患が多くみれる人の特徴は肥満の人、またはあごが極端に小さい人です。寝ている最中に気道がふさがれたり、ベロが下まで落ちてしまうために起きてしまうのが原因です。年齢は特に関係なく、特徴としては、大きないびきをかくということです。自分のいびきで起きてしまうのは睡眠時無呼吸症候群である可能性が極めて高いでしょう。またこれにより突然死や心臓病や高血圧や脳卒中・脳梗塞を合併しやすいです。

4、ナルコレプシー

ナルコレプシーとはナルコは眠り、レプシーは発作という言葉を組み合わせたものです。ナルコレプシーは4つも症状があるので簡単にまとめておきます。ナルコレプシーだけに見られる症状は「睡眠発作」と「情動脱力発作」です。

1、睡眠発作

睡眠発作とは授業中や会議中に眠くなったりすることではなく、デートの途中や上司に注意を受けているといった比較的緊張度が高い状況で突然、眠り込んでしまう発作のことをいいます。主に男性に多く、10歳代半ば~30歳代くらいまでに出る症状で、およそ1000人に一人の割合でいます。

2、情動脱力発作

情動脱力発作(カタプレキシー)とは、気持ちが高ぶった後に突然に全身の力が抜けて、その場に倒れこんでしまう症状です。また面白かったりしたときにも、膝の力が抜けるように全身の力がガクッと抜けてしまいます。ひどい場合は、床に転んでしまい動くことが出来なくなったりしてしまいますが、意識ははっきりしています。

3、入眠幻覚

入眠するときの幻覚とは、眠り始めにとても恐ろしい夢を見るという症状です。正常の人は眠り始めはノンレム睡眠のため夢をみることはないのですが、ナルコレプシーの場合は眠り始めがレム睡眠から始まってしまうため、夢を見てしまうのです。また入眠時幻覚の夢は恐ろしい夢が多く、首を絞められるや大きな人やモノにのしかかられるなどが代表的です。

4、睡眠麻痺

睡眠麻痺とは眠り始めにレム睡眠のため、まだ脳が十分活動しているのに体が動かないという状態のことです。いわゆる、金縛りです。このナルコレプシーの睡眠麻痺は電車の居眠りなどでも起こるのである意味、恐い病気です。

5、周期性四肢運動障害、レストレスレッグス症候群

周期性四肢運動障害

周期性四肢運動障害は眠っている間に足がビクビクっと動いてしまい、このためにゆっくり眠れません。これは多くの場合は寝室をともにしている人に発見されるケースがほどんどで、自分では自覚症状がありません。足首のピクピクっという折れ曲がりや膝の蹴る動作や肘の素早く伸ばし広げたりします。このような動きをすると、一緒に寝ている人を蹴とばすことになってしまいます。ひどい時には1時間に50回も見られることがあります。これら二つの障害は年をとるにつれて発症率が増えてくるという傾向があります。

レストレスレッグス症候群(むずむず脚症候群)

 レストレスレッグス症候群(またはむずむず脚症候群)は、眠ろうと思うと足の内側を虫が通ったような感じで、我慢ならないほどむずむずしてくる。足を動かすと治りますが、また静かにしていると起こってしまうのが特徴です。夕方から夜にかけてこのような症状になり明け方に近づくにつれ軽くなっていきます。寝ているときに限らず椅子に腰かけているときにも現れたりします。またたまに足に限らずに腕に症状がでることもあります。それにより睡眠が邪魔されて昼間の眠気につながってしまうのです。

6、月経随伴睡眠障害

 月経随伴睡眠障害とは女性は月経1週間前から睡眠障害になってしまうことがあります。1週間前から睡眠の質が下がってしまったり、寝つきが悪くなって中途覚醒が多くなる月経前不眠症」と夜の睡眠はいつも変わらないにもかかわらず日中に強い眠気が襲ってくる月経前過眠症」があります。

月経前不眠症は女性全体の1パーセント、月経前過眠症は43パーセントです。また月経の最中にもなる月経時不眠症というものもあり、発症率は5パーセントと言われています。

7、反復性過眠症

 反復性過眠症とは、いまだ原因不明の疾患で、非常に眠気が強く、実際に一日の睡眠時間が増えて、ときには20時間も眠ってしまう症状が周期的に訪れる病気です。この病気はとてもまれで、若い男性にみられます。2週間くらい強い眠気に襲われて、このような眠気が数か月ごとに訪れます。

そして過眠のほかに過食が加わって、攻撃性が高まったり、性欲がたかぶる傾向があります。治療するにはとても難しく、年齢がたつにつれ症状が軽くなってくる特徴があります。また女性の月経前1週間前にもこのような症状が起こるケースがあります。

8、概日リズム睡眠障害

 概日リズムとは体内時計とも呼ばれ、およそ25時間という概ね一日の時間を刻むリズムのことです。この概日リズムまたは体内時計により睡眠などの生体のリズムが管理されているのです。私たちの生活は24時間周期で動いていますが、概日リズムは25時間であり、このずれが積み重なることにより睡眠障害が起こってしまうのです。

このずれは太陽の光を浴びることでリセットされます。概日リズムがずれることにより、本来くる時間帯に眠気が来ないで、朝型まで眠れない状態が続いてしまい、昼間の眠気につながってしまうのです。また体温や血圧、脈拍数、ホルモンの分泌といった機能が生体リズムに合っていなくてもこの睡眠障害にかかってしまいます。身近な症状としては時差ボケもこの概日リズム睡眠障害に含まれます。

9、特発性過眠症

 特発性過眠症は、昼間の眠気以外では主に目立った症状がないのが特徴です。ナルコレプシーの睡眠発作だけの症状だと思ってください。ナルコレプシーとの違いは、ナルコレプシーの場合は仮眠で頭がすっきりしますが、特発性過眠症は場合は昼でも1時間以上平気で寝てしまいがちで、なおかつ起きたとしても頭がスッキリしていない状態になってしまいます。また朝起きたときも、すっきり感がないのが特徴です。


まとめ

知らない名前もあったと思いますが、とにかく強い眠気は睡眠障害である可能性が高いのです。なので「我慢できる間もない」眠気により寝落ちしてしまうことがある人は、すぐに専門医に相談することをオススメします。このレベルまでになってしまうと、人の力を借りることでしか改善できる余地はないでしょう。特に、最近多いと言われているのが、やはり「睡眠時無呼吸症候群」でしょう。肥満または顎が小さい人で眠気が強いというのであれば、疑ってみて検査してみてください。ここで、紹介した睡眠障害はどれもクセがあるものばかりです。素直に自分と向き合い行動しましょう。そして心地よい睡眠生活を過ごしてください。

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